ご挨拶

当院の理念

皆様、はじめまして。「医療法人社団聖恒会 渋谷ほんまち歯科クリニック」の理事長、渡邉聖輔(わたなべせいすけ)です。

当院が心がけているのは、限られた時間の中で、いかに「内容の濃い」治療を行うか、ということです。
では、何をもって内容の濃い薄いが分かれるのかというと、「患者様の満足」に尽きるのではないでしょうか。

例えば、治療を始める前に詳しい治療計画と治療期間の目安をこの時点で丁寧にお伝えします。今後、どういった治療を行うのかを知らないと、患者様は「何をされるんだろう」「いつまで治療が必要なんだろう」と不安を感じてしまうものです。また、「できる限り治療期間を短縮すること」を意識し、患者様の状況に応じてリスクがなければ、計画を前倒しして治療を行なう場合もございます。

最終的に、患者様が治療に満足してくださること。これこそが「内容の濃い」治療だと信じています。私達の理念は、患者様がリラックスできる環境で、明確な治療計画を基に、精密・丁寧・スピーディーな治療を行うことなのです。

渡辺聖輔院長インタビュー

京王新線初台駅北口からお不動様を目指して歩くこと約5分。2013年に開院した「医療法人社団聖恒会 渋谷ほんまち歯科クリニック」は下町風情がいまだ残る不動通り商店街に位置している。渡邉理事長にとって2院目となるクリニックである。「お口の中に関することは何でも相談できるサロンのようにしたい。抜くことや削ることの前に是非ご相談を。」そう話す渡邉理事長に豊富を伺った。

Q なぜ、歯科医師を目指そうと思われたのですか?

A私の父・恒輔が実家(小田原)で歯科医院を開業して半世紀になりますが、私は幼い頃から父の治療している姿を見て育ちました。渋谷の待合室に飾ってある写真はその当時のものです。生活の場と隣り合わせの治療室ですので、治療を終えて、患者さまが喜んで帰られる姿、父の評判を語られるお声は自然と私の目や耳にもなじんでいたようです。自分自身も神奈川県下の「よい歯のコンクール」に入賞したささいなできごとも親子共に診断されての受賞となるものですから小学生の私には大きな誇りでした。小学校の高学年ぐらいから自分も是非父のような、人に喜ばれ、信頼される人間になりたいと思い、そのような生業、それが私には歯科医師であった、というごく自然な流れでもありました。かつて小学生だった父が祖父の、歯科医師としての、手先の器用な職人気質な姿を、こたつ越しに一心に見つめ、そして志したという話に符合するものです。

特に、父の治療スタイルは、今の言葉で言うところの「インフォームドコンセント」「ホスピタリティ」に重きを置くもので、患者さまとのコミュニケーションが治療の根底にあります。父はそんな言葉が業界で使われる前から地で実践していたわけですから人柄そのものです。自然体なのですね。一時、父のもとで働いたことで、言葉より先にその実践を同じ歯科医師として目の当たりにし、それぞれの患者さまの不安を取り除き、お気持ちを考えながら治療方針を組み立てていくことを実践するようにしました。お待たせする時間は患者さまにとっては短いに越したことはないでしょうが、何気ないひと言、お声掛けは大事です。早くとばかりに座って口を開けていきなり削り始めたら怖いですよね。今ではそういったお話の中で計画的治療を、丁寧にかつ迅速に進めていくことを自分のスタイルとしています。患者さまに喜ばれる経験は私の次への活力となっています。
父親の背中をみて……というのは憧れ、尊敬の上に成り立ちます。私には良き先達がいてくれたのですね。感謝しています。

 

Q勤務医から一転、独立のきっかけは何ですか?

A大学を卒業してからは、さまざまな治療技術・経営理念を持った先生方がいらっしゃる病院でお世話になりました。卒業したての勤務でしたから本当に鍛えてもらいました。大きな病院内の歯科にもいましたから、さまざまなタイプの患者さまに出会い、教わることもたくさんありました。自分のコンディションがどうであろうが患者さまに触れたらそこからは「プロ」の顔で接する。今でこそ無理はありませんが、笑顔の筋肉も相当鍛えられましたね。双子の兄も歯科医院を開業していて手伝いにも行っていましたし、比較されることもあったでしょうね。そうやって吸収してきたもので、自分も挑戦してみたいという時機が来たのですね。それが前述の父との二人旅行でした。初めて、父と子、大先生と若先生という垣根を取り払え、一人間として語り合ったときでしょうか。自分の中で「今なら」と思え、最大限に、そして最良の提供ができる手応えを日々感じ始めていた矢先でもあり、帰国後、すぐに物件を探していました。父への恩義もあったと思います。父がいち早く取り入れ申請商品登録し、現在一般的に流通している「ソフトデンチャー」(厚生労働省輸入販売許可済「™Bundaiソフトデンチャー」を採用)を受け継ぐことも視野に入れてのことです。ちなみに「ぶんだい」は「文代」が由来です。母の名前なんです。両親への感謝も込めての独立でしたね。

Q専門的な知識と技術を要求される矯正・インプラント治療について教えてください。

A私のクリニックでは、私の総合的判断の下、熟練した高い技術と豊富な症例治療経験のある特定の専門医が担当することを基本に考えています。特にインプラント治療においては安全性・価格・予後の問題があります。昨今、より細分化されていく専門技術は、その分野に特化した人材となるため一人の歯科医師として「得意分野」を持つことになります。一般歯科治療の枠を越えるような高度な治療の場合には、そのような知識と経験が不可欠で、より効果的な、より安全な範囲に及ぶことが可能です。私はそこに期待をしているので、同じ歯科医師というところで、専門性の高さを追究されている先生とともに治療を行っています。
 また、矯正治療に関しましても、患者さまには分かりづらいのですが、実際には相当数ある器材から、より良い器材を選ぶことも大切です。またその器材の使用に卓越した専門医と一緒により良い治療をご提供できるように考えています。

Q渋谷ほんまち歯科クリニックの歯科医師、歯科技工士、スタッフについてお聞かせください。

Aスタッフによく話しますのは、ドクター、技工士、衛生士、助手という並びに分け隔てはなく、患者さまには全員で治療に当たるということです。ここでも、「専門性」があるわけです。それぞれの専門分野で100パーセントを目指して取り組む、それでちょうどいいわけです。人間ですから完璧ではない、ならば、ひとり一人は努力しなければなりませんし、「仲間」は補い合わなければなりません。日々、慣れてしまわないようにこういうことを意識させるようにしています。採用当時は「ハイ!」と言えることが慣れてくるとそれが言えなくなるのはいけませんからね。言葉が崩れることは気持ちの緩みですので、私も極力、丁寧なことばで指示を出しています。
 渋谷の様子ですが……助手には、直接患者さまの口腔内に触れさせることはできませんが、不安な気持ちをやさしく和らげてあげるメンタルケアとスムーズな治療進行を補ってもらっています。ドクターでは気づけない備品、院内の管理や消耗度、患者さまとの何気ない会話での情報交換、語りかける声の高さ、笑顔、とても気のつく助手がいることで助かっています。
 ドクターはもちろんのこと、衛生士、技工士は、直接的に治療に携わる立場であり、実質的な口腔内の健康改善・維持の役割を担っています。衛生士にはそれを笑顔で適切に処置、提供してもらい、さらには助手とドクターの橋渡しもしてもらいます。子育てしながらのママさん衛生士は向上心も高く、講習会への参加は積極的ですね。技工士には口腔機能の復元のために、各ドクターの指示をもとに人工的な補綴物を精密に合わせてもらうことで常に高レベルな補綴物を提供してもらっています。話し合いもよくしています。ドクターにはそれぞれ専門があり、なるべく担当の患者さまの治療にあたってもらっています。患者さまからの指名もあります。治療現場では理事長に代わって「監督」としてまとめてもらっています。
 開院以来、それぞれが「和」・「輪」を大事にし、バランスよく動くこと、患者さまには真摯に接していくことを念頭に置いてもらっています。おかげさまで患者さまに支持され、治療が終了していても笑顔で受付に立ち寄ってくださる患者さまもいらっしゃいます。そうなる環境をつくってくれたスタッフには本当に感謝しています。

 

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